平成17年8月20日〜22日・長野県野沢温泉村・木島平村 夏季強化合宿 |
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野沢温泉村オリンピックスポーツパーク・ローラースキーコースにて 夏に仕上げる! |
クロスカントリースキーという競技は冬のスポーツです。でも、本州に雪が積もるのは12月に入ってからで、県選手権や県高校総体が行われるのは1月中旬です。ということは、シーズンが始まって1ヵ月で本番の予選会が始まるわけです。大会前1週間は調整に入りますので、スキーを履いてから試合までに走り込みのできるのは、正味3週間ほどしかありません。結論から申しますと、雪が降ってから練習を始めたのでは、高校総体や国体に間に合うはずがないのです。 さて、8月20日、今年も野沢温泉村民宿鈴森に集合。今回の合宿は、少年男子選手4名、少年女子選手3名、成年男子選手4名、強化コーチ2名、そして久々に中学生1名の参加、そして今年も札幌オリンピック日本代表、元北野建設スキー部監督の千葉弘子氏には特別講師として参加していただきました。 |
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コースには晩夏を告げるそよ風が
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巣鷹湖めざしてよ〜い、スタート!
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恒例の巣鷹湖ロードレース
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合宿2日目、午前の練習は夏合宿恒例の長坂ゴンドラ駅前から巣鷹湖までのロードレースです。距離12.0km、標高差650mの舗装林道コース。千葉、中安、広瀬コーチがそれぞれ車で先回りして給水をサポートします。例年より涼しかったためか、ほとんどの選手が自己ベストを更新しました。途中で摂る給水は、筋肉の故障を防ぐ上でも大事なことです。 今年の岩手国体で8位入賞し、今年も気合十分の小川選手、10月の岡山国体では山岳競技にも出場し、入賞を狙います。その練習のため、15kgの荷物を背負って走るという無謀な挑戦に出ました。前半まで先頭グループに付いて他の選手の度肝を抜きましたが、5000mを14分台で走る小川選手をもってしても、15kgの負荷はきつく、後半遅れだし、4位でゴールしました。 ところで、林道を下ってきた車から「途中で熊が出たので注意してください。」との忠告があり、不安を感じながらのロードレースとなりました。そうしたらほんとうに穴山選手の前を子熊が横切ったのでした。道を間違えてはぐれてしまった綾奈選手、 熊に食べられなくてよかったね。 午後はローラースキー。1日の仕上げはサッカーをやりました。サッカーとなると急に元気になるのは何故でしょう。 30分走り回ると結構きつい練習になるのですが、楽しければ疲れないのです。 |
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15kgの負荷を背負って走る小川選手巣
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フリー走法はやっぱ速いね。
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水サッカーもやりました。
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朝のコントレは野沢温泉源泉巡り。巣
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木島平クロスカントリーコース巣給
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小川コーチによる講習会
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合宿3日目、今日は車で20分ほどの木島平クロスカントリーコースへ行きました。昨年の合宿で3人の選手が転倒して病院へ行った惨劇が思い出されましたが、今年は昨年の教訓を生かし万全の予防策を講じたため、怪我人もなく無事終了しました。3日目にして、初日ダブルポールしかできなかった初心者の中学生も、ダイアゴナルもどきができるようになりました。成年男子の激しい組は、翌週のきじま平サマーノルディック大会目指して、タイムトライアルを行い、手ごたえ十分のようでした。 | ||
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ダイアゴナルはリズムが大切。
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私たち、今年は国体出られるかな。 巣
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ローラースキーは選手の命。メンテナンスは入念に。 |
スキーで大事なことは楽しむこと。楽しまなければ強くなりません。そしてもうひとつ言えることは、練習に多くの時間を費やす選手が必ずしも強くなるのではないということです。自己管理能力の高い選手が強くなるのです。練習と学業、仕事、趣味を、1日という限られた時間の中で、メリハリをつけて上手に使い分けた選手が伸びていくのです。 |