10月1日の天橋立ローラースキー大会を想定し、今回も滝沢林道11.2km標高差750mのローラースキータイムトライアルを行いました。題して、天橋立スペッシャル!今回も平均年齢33歳、成年男子は元気です。
8月のオーストラリア・カンガルーホペットで膝の靱帯を損傷した町選手、「走るのは無理だけど、ローラースキーならできるかも。」と、恐る恐るローラースキーに乗ってみたところ、「けっこう走れるじゃん。」ということで、天橋立ローラースキー大会出場を決意しました。上半身の筋肉の異常に発達した町選手、2週間前までは松葉杖を突いていたのに、こんなに早く復活するとは思いませんでした。でも、無理はしないでくださいね。
スキーは雪上で行うスポーツですから、雪の上でできるだけ長く練習したほうが有利には違いありません。しかし、最近、そうでもないということを感じています。昨年の岩手国体成年Bで8位入賞した小川選手は、実は、本県の選手の中で雪上での滑走日数は、最も少なかったのです。彼は、小学校教諭という仕事の合間にトレーニングをしており、年末は終業式が終わるまで、雪の上での合宿にはほとんど参加できません。1年の大半は、陸上トレーニングでカバーしています。なのに、大会直前にはスキーを違和感なく履きこなし、短期間でスキー競技の身体を作り上げてしまいます。その秘密は、彼の陸上トレーニングの方法にあると思います。
陸トレにローラースキーを取り入れることは、非常に効果的です。しかし、それはある程度走力のついた選手に言えることで、走ることのできない選手が、いくらローラースキーの練習をしても、大会では勝てないことも経験で実証済みです。
山梨県の選手は、どうしても雪の上での練習は限られてしまいます。そのような環境の下で、雪のある地方の選手に負けないこと、つまりは陸トレで勝つということが、山梨県の永遠の課題でした。その課題解決の方策が、最近、少しずつ見えてきたような気がします。成年男子の小川選手、工藤選手は、陸トレでも勝てるということを近いうちにきっと実証してくれることでしょう。
(中安強化コーチ)
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