平成17年5月27日〜29日

立山合宿・北アルプス立山天狗平

一ノ越目指して

感動の立山合宿

 平成17年5月27〜29日、2泊3日の立山合宿を実施しました。参加者は、東海大甲府高校3名、北杜高校5名、そして中安強化コーチです。この合宿の狙いは、初心者に対しては、雪の感覚をしっかりとインプットしてもらって、ローラースキーを履いたときの雪上との感覚差を微調整できるようにすること、そして1年間試合のための練習しかしてこなかった選手に対しては、クロスカントリースキーのほんとうの楽しさを思いきり味わってもらうことです。
 27日午前7時30分に中央自動車道八ヶ岳SAに集合し、松本IC〜安房トンネル〜平湯〜神岡経由で、午後12時に、立山駅駐車場に到着しました。そこからケーブル、高原バスと乗り継いで午後1時30分には合宿所となる天狗平山荘に到着しました。天狗平山荘はクロスカントリー合宿の選手でほぼ満員状態でした。
  午後2時からさっそくモービルでカッターの入っているコースでクラシカル走法の基礎練習を行いましたが、途中天候が悪化し、激しい雷鳴とともにあられが降ってきたので、一時中断し小屋に避難しました。ストックはカーボンでできているので、雷雨の時には要注意です。その後、濃い霧の中で練習を再開しました。 

朝食からこのボリューム

天狗平山荘佐伯賢輔氏と
天狗平山荘をあとにして
朝食からこのボリューム!!
合宿所は標高2300mの天狗平山荘
天狗平山荘をあとにして、一路一ノ越ツアーへ。
室堂目指して 剣岳をバックに 綾奈、最高!
室堂目指して、各自自由にコースを取って登る。 名峰・剣岳をバックに。 登りは快適!日差しが暑い。
 28日は朝から快晴です。朝食は天狗平山荘名物のパンとボリュームあるおかずを満喫し、はやる心を抑えながら一ノ越ツアーに出発しました。広い雪原を思い思いのコースを取って、一ノ越を目指しました。経験者と初心者で40分ほど差がつきましたが、正午に全員一ノ越に集結することができました。槍ヶ岳や笠ヶ岳を見て選手たちは感激です。今年は例年より雪が多く、普段ならもう雄山へ続く登山道は夏道が露出しているのですが、今回はまだピッケルとアイゼンの世界でした。
 一ノ越からの下りは予想どおり転倒者続出で、大変なことになりました。しかし、けが人もなく、転ぶことに快感すら覚えながら午後1時30分に天狗平山荘に到着し、遅い昼食を摂りました。
 午後3時から国見岳(2620m)に登る有志とコースで基礎練習をするグループに分かれました。国見岳へは1時間で登頂しました。天狗平のコースで練習している選手たちが、砂糖に群がるありんこのように見えて不気味でした。国見岳の下りは見かけよりも簡単で、天狗岳の斜面を斜滑降で滑り降りました。
 29日はコースでクラシカルの練習をした後、地獄谷へツアーに出かけましたが、有毒ガスのため立ち入り禁止となっていたため、引き返してきてまたコースにおいて1時間走を行いました。これで選手たちはとどめを刺されたようで、かなりバテたようでした。
  この3日間で、なんとなく、スキーが身体の一部になったことに気が付いたのではないでしょうか。この素晴らしい大自然と天狗平山荘のオーナーの佐伯賢輔氏のおもてなしのおかげで、充実した練習を行うことができました。選手の皆さん、この合宿で感動しましたか。スポーツとは感動することなのです。でも、一番感動していたのは、東海大甲府高校と北杜高校の引率の顧問の先生方だったようです。
                                           (中安強化コーチ)  
一ノ越で全員集合 国見岳山頂のモモとコタロウ 雪の大谷
いろいろありましたが、全員一ノ越到着。 国見岳2620m、登頂成功。 コントレは雪の大谷を走る。
奥大日岳
コース整備は万全
左からカズヤ、モモ、コタロウ、アヤナ、アタロウ、ヨコ
奥大日岳をバックにクラシカルの練習。
モービルでカッターが入り、コース整備は万全。
天狗平クロスカントリーコースにて。

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