平成13年12月12日〜18日

1次強化合宿・野沢温泉村

野沢温泉村・南原クロスカントリーコース

 12月12日、強化指定選手男子5名、女子3名、でシーズン初めの第1次強化合宿が始る。宿舎はクロスカントリー選手には大変理解のある民宿鈴森、強化コーチは前半が清水、後半が中安が受け持つ。今シーズンは幸い降雪が早く、長野県野沢温泉村でも十分な練習ができる。この日は柄沢ゲレンデ前でクラシカルの基礎練習をして、スキーに身体を慣らす。
 12月13日、カンダハ−ゴール前より林道コースにおいて、スケーティングの基礎練習、午後は雨が降ってきたため、室内で補強練習を行う。
 12月14日、本日より上ノ平にコースが入る。午前午後ともクラシカル走。ゆっくりと余裕を持って、長い時間走り続ける練習を行う。上ノ平コースはゴンドラ料金がかかること、午前と午後の練習の合間に昼寝ができないことなどが不利であるが、北海道まで行くよりははるかに経済的負担が少ないところが魅力だ。
 12月15日、本日も上ノ平コースでの練習。スケーティングを行うが、天候は吹雪、レーンがすぐに雪に埋まってしまうので、スケーティング走法は非常に困難であった。選手たちの顔にはつららがぶら下がっていた。午後は吹雪が激しくなり、遂にコース閉鎖となり、ゴンドラが止まらないうちに帰るようにとのスクールからの指示がある。選手たちはなぜか急に元気になる。午後は宿舎から北竜湖までロードランニングをして筋肉をほぐす。
 12月16日、上ノ平コースにてクラシカルで耐久走を行う。1日の滑走距離は40kmを越え始め、選手たちには明らかに疲労のいろがうかがわれる。午後の練習終了後、思い切って林道コースを全員で下る。雪は宿舎まで十分に付いていた。途中から、初心者コースでは物足りなくなり、中級者コースであるゲレンデへ飛び出す。しかし、滑降技術の未熟な選手にとっては、コブのある急斜面は過酷であった。転倒の連続で日影ゲレンデまでたどり着いたが、選手たちの顔は明るく、単調な練習の欲求不満を一気に解消できたようだ。
 12月17日、本日より南原にコースが入り、午前と午後の練習の間にゆっくりと休養が取れるようになる。しっかりと整備されたコースでスケーティング走法を心ゆくまで楽しめた。今やスケーティングテクニックの主流となっているスーパーを積極的に取り入れるよう意識する。
 12月18日、合宿最終日、タイムレースを行う。激しい降雪でレーンは埋まっているが、あえてクラシカルでタイムレースを行う。未整備のコースを走れるようになることも練習のひとつだ。ゴールした者から順に宿舎に引き上げる。1次強化合宿は予定通りのメニューを消化し、無事終わった。4日間自宅で休養した後、第2次強化合宿が始る。

上ノ平コースでグループ走
前は真明選手、後ろは米山選手
上ノ平コースでのグループ走
クラシカル走法は余裕を持って
南原コースにて、植田選手
時間走は自分との闘い、河野選手
南原コースグランドでウォームアップ
時間走は自分との闘い
小野選手
佐藤選手
佐藤選手女子選手も頑張る

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